本のタイトル:万能鑑定士Qの事件簿Z
著者:松岡圭祐
お奨め度(MAX5):★★★★☆
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万能鑑定士シリーズ。このシリーズは、人の死なないミステリーで、時折タメになる事が書かれています。Tから読んでいますが、サラッと読める推理小説本です。2時間程度で気軽に読めるし、結構楽しめるので、お薦シリーズです。
主人公は凜田莉子(りんだりこ)。沖縄から東京へ上京し知識を身につけて、今は”万能鑑定士”という看板を掲げて、鑑定士をしています。人柄も良く、優しく、しっかりもの。今回も様々な謎を解き明かしていきます。
そして今回はなんと!莉子に好意を抱き続けている小笠原悠斗(ゆうと)に、好意を示す女性が登場!!小笠原もまんざらではない様子。いったい2人はどうなる??こっちもちょっとワクワクでした(*´艸`*)
万能鑑定士Qの事件簿Zあらすじ
今回はなんと!莉子はスフテファニー出版の編集長第2秘書に!!最初からこの設定に驚きました。そして今回は警察ではなく、なんとマルサに頼まれたからなのです!(相変わらず人が良すぎ(笑))。マルサのターゲットは、ステファニー出版の編集長であり、脱税疑惑がある城ヶ崎七海。
ここでマルサが抱えている問題があります。それは脱税疑惑の人に押収をかけると、無価値の金属ばかりが出てくるという問題。しかも持ち主は、”純金のに変わってしまった”と言いはる始末。いったいなぜそんなことに?詐欺?一体何?
つまりマルサは、七海をターゲットに、その純金の謎を解き明かすために莉子へ依頼したのです。きっと七海に純金を売りつける輩が現れると信じて。。
莉子は、持ち前の知識をフル回転させ、見事に会社へ溶け込んでいき、七海の信用を得ていきます。でも全く七海の尻尾は掴めません。時間だけが過ぎていく毎日。。。
そしてそんな中、今度は5億円ものペンダントが紛失する事件が!!ペンダントはどう考えても、会社の中のはず。それなのに見つからず、おまけにタイムリミットは一晩!どうする?莉子!
そしてとうとう、純金だと言って、七海に売りつけようとする輩が現れて。。。
七海は”プラダの悪魔”の日本版って感じで、強烈なキャラです。いや〜、怖い、怖い。こんな人のもとでは働きたくありません(笑)。でもそれでも、人を惹きつけられるは、すごい。ファッション誌はほとんど読まない私ですが、こんなに現場は大変なのか、と思ってしまいました。
そして今回も莉子の推理は見事!さすがです。このシリーズはTとUが最初面白くて、読み始めましたが、途中正直中だるみ感がありました。でも今回は久々に楽しく読めました。まぁ、七海の怖いキャラのおかげでしょうが(笑)