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2013年05月21日

珈琲店タレーランの事件簿 2 彼女はカフェオレの夢を見る。記憶がなくても覚えていることはある



本のタイトル:珈琲店タレーランの事件簿 2 彼女はカフェオレの夢を見る
著者:岡崎琢磨
お奨め度(MAX5):★★★★☆

前作「喫茶店タレーランの事件簿」の感想はコチラ
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喫茶店タレーランの事件簿2が発売されました。正直続編が出るとは思っていなかったので、結構驚いたし、嬉しかったです(前作が面白かったので。感想はコチラ)。で、買ってすぐ読んじゃいました。

前作では最後にアオヤマさんの正体で騙されたので(大学生だと思っていたし、アオヤマだと思っていた)、今回はだまされないぞ!と思いながら読みました。‥でも結局は騙されました(笑)。変だな?待てよ?とか何度か思ったのですが、うーん、やられた。でも、今回の騙しは前作よりも分かり易い‥かな?(私も半分はわかった!←意地)

今作の構成
プロローグ 将来の夢
第1章 拝啓 未来様
第2章 狐の化かんす
第3章 乳白色のハートを壊す
第4章 珈琲探偵レイラの事件簿
第5章 (She Wanted To Be)WANTED
第6章 the Sky Occluded in the Sun
第7章 星空の下で命を繋ぐ
エピローグ 彼女はカフェオレの夢を見る

前作と同様に各章で、謎が隠されています。難しい謎もあるし、些細な謎も。それを前作と同様に、バリスタである切間美星がコーヒー豆を挽きながら、鮮やかに解き明かしていきます。私は答えがわかったのもあったけど、ほとんどがその上を行く解答で、“あぁ、なるほど”となります。

また前作は、”美星の過去”が一冊を通じてのテーマですが、今回のテーマは美星と美星の妹である美空の”幼い頃の秘密”がテーマです。尚、美空は姉の美星とは性格が正反対。元気で、お調子者で、ロックもしているし、外見も今時です。で、美空もタレーランで働くのですが、美空がいるといつもの美星でなくなるのが、楽しいです。

また美星とアオヤマの恋ですが、前作で、”あぁ、ハッピーエンドだな”と思ったのですが、実は元に戻っていました。つまり、お客さんと店員で、お互い気になる存在。うーん、アオヤマの意気地なし(笑)!!でも最後には‥(*´艸`*)

また前作と同様に、タラーレンのオーナーで、若い女性が大好きな藻川爺は健在です。相変わらずの女好きぶりで、親戚である美空のことも可愛がり過ぎです。でもこの藻川爺。憎めないキャラなんですよね。個性的なメンバーで読んでいてあきません。

私が短編で好きなのは、第4章の珈琲探偵レイラの事件簿です。この頃から、物語はクライマックスへ向けて走り出します。珈琲探偵レイラは、美空が持っていた本の登場人物です。

ちょうどお客様もおらず、藻川爺は京都の喫茶店を取材しているというライターの男に対して、饒舌に話しをしていたので(経営方針の取材なのに話は脱線し、ライターをうんざりさせるのが藻川爺らしい)、美星と2人でその本を読むことになったのです。

16歳のレイラは珈琲が大好きで、つい夏の暑さに負けて珈琲店によったのですが、そこのお店のマスターの様子が変で‥。という話です。この謎は、私も見抜けました。しかしその後、美星はさらに上をいきます。珈琲の道具である”ジャズベ”から、そのライターの正体を暴くのです。美空とも関係していると思われるその男が実は‥。

特に第5章の終わりから、続きが気になり、ぐいぐい読んじゃいました。えっ!?どうなるの?いったいどこがどうなっているの?まさに、どんでん返しで、面白かったです。また珈琲についてのウンチクがちょこちょこ出てくるので、珈琲が飲みたくなります。ぜひ喫茶店でのお供に(笑)
posted by ちゃよ at 13:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | 趣味本>岡崎琢磨 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月23日

珈琲店タレーランの事件簿。女性バリスタが謎を鮮やかに解き明かします



本のタイトル:珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を (宝島社文庫 『このミス』大賞 2012隠し玉)
著者:岡崎琢磨(本作でデビュー)
お奨め度(MAX5):☆☆☆☆
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この本は「このミス」大賞の隠し玉ということで、本屋さんで紹介されており、何気なく手に取りました。結構「このミス」には惹かれちゃいます(笑)

お話としては、珈琲店タレーランにたまたま客として訪れた主人公:アオヤマが、そこでバリスタ:切間美星の淹れたコーヒーを運命の出会いを果たすところから、話が始まります。アオヤマは珈琲好きで、幼い頃から運命のコーヒーを探していたのですが、やっと出会えたというわけです。

そのためバリスタの入れたコーヒーを気に入り、何度か通うようになります。そしてそこで繰り広げる謎を、謎解きが得意なバリスタが解いていく‥というお話です。

第7話まであり、1話完結編型です。謎も些細なことからスタートし、第1話は青山が彼女と別れる直前に寄った喫茶店タレーランに、2度めに来店した際に起こります。帰り際、自分のお気入りのモスグリーンの傘がなくなり、代わりに真っ赤な傘が置いてあったのです。ただの傘間違い?それとも‥?それをバリスタがコーヒー豆を挽きながら、鮮やかに謎を解き明かします。

第2話は、アオヤマの親類であるリカという女大学生の話です。リカは出会ってすぐに彼氏ができましたが、彼氏の浮気を疑います。その疑惑の根拠は、部屋で1人でコーヒーを飲んでいるはずなのに、そこにブラックコーヒーが置いてあった、ということです。彼はブラックコーヒーが飲めないのです。‥ってことは?

リカはもうすぐ開催されるお祭りで彼を見張ってほしいとアオヤマに頼み、アオヤマというか、タラーレンの藻川爺が引き受けます。しかしその祭りの前にアオヤマは、偶然リカの彼氏と会います。

そこでアオヤマは彼から、彼女ができたこと、彼女が好きなことを聞きます。彼の言葉に嘘が見られず、アオヤマは一安心!しかし肝心の祭りの後、藻川爺はリカの彼氏は浮気をしているといい、証拠写真まで‥。いったい彼の真意は?浮気の真相は?

こんなかんじの話です。そして意外に謎が難しく解けませんでした。読みながら、「あー、こういうことだったんだ」という感じになりました。

そして話が進むにつれて、段々とバリスタとアオヤマの距離が縮まっていきます。第5話ではバリスタとアオヤマが偶然街で出会い、2人で居酒屋へ行きます。そしてその中で、バリスタはアオヤマの誕生日プレゼントををいきなり取り出し、驚くアオヤマに謎をとくように言います。

そして謎を解いている最中に、ひょんなことから、アオヤマはバリスタの男性に対する心の闇を知ることになります。そう、バリスタには思い出したくない過去があったのです。そしてその原因となった男がアオヤマに忍び寄り‥。

最後の7話では、アオヤマはバリスタとの別れを決意し、それを伝えます。それはバリスタの男恐怖症の原因となった男から、バリスタを守るためで、苦渋の決断でした(でも本心は言えない)。そしてアオヤマは元彼女の元へ行き‥。

ラストは爽やかで、どんでん返しが待っていました。ちなみに私は見事に、騙されました(笑)。話もテンポが良く、さらっと読めて、楽しめる本です。

又、1つ1つの話が、面白いです。登場人物も個性豊かで、楽しめます。タラーレンのオーナー(?)である藻川爺は、爺さんのくせに若い女性が大好きで、タラーレンに来たお客さんをナンパをしています(笑)一方バリスタは23歳なのに、妙に男に警戒しているが、それには上記の秘密があり‥。

「良いコーヒーとは、悪魔のように黒く、地獄のように熱く、天使のようにに純粋で、そして恋のように甘い」 シャルル=モーリス・ド・タレーラン=ペリゴール

尚、この言葉が冒頭で出てきますし、喫茶店が舞台であることからも察しがつくように、この本にはコーヒーの話がいろいろでてきます。コーヒーについて殆ど知らない私は、それも楽しかったです。最もコーヒー好きな夫によれば、基本的なことばかり、らしいですが(笑)

本作とは別の2012年「このミステリーがすごい!」大賞隠し玉作品一覧
保健室の先生は迷探偵!? (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
公開処刑人 森のくまさん (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
Sのための覚え書き かごめ荘連続殺人事件 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
posted by ちゃよ at 21:56 | Comment(1) | TrackBack(0) | 趣味本>岡崎琢磨 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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