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2018年03月04日

史上最強の大臣。教育の大切さをしみじみ実感

前作の「史上最強の内閣」の続本です。前作同様、すごく面白く、夢中で読んじゃいました。今回は”教育”というテーマで、”当たり前”として受けている教育がいかに大切であるかをしみじみ感じました。オススメです。

「史上最強の大臣」のあらすじ


前作で白日となってしまった日本政府のからくり。私たちが目にしている政府が”2軍”で、京都には”影の内閣”としての二条内閣が存在することが。

二条内閣は、本来”有事”の出来事だけに出番があるが、世論は二条内閣を支持する声が大多数になってしまった。これは政治家にとって非常に歯がゆく、何かを発言しても、常に”おたくら二軍なんだろう?”と思われ、”京都”の意見まで聞かれる始末なのだ。

そんな折、前回と同様TV局の小松が二条内閣の元を訪れると、なんと全国学力テスト最下位に悩む大阪府知事がやってきて、意見を求めてきた。二条内閣は国政には”ノータッチ”だが、地方ならとアドバイサーとして、この教育問題に関わることに。

”作文の強化”や”算数の能力別クラス”を実践するが、これがなんとニュース番組で”戦前の教育”と揶揄され始める。しかも今度はなんと二閣議会話が盗聴されてしまい、二条内閣の関与が明るみになってしまった。

そこで”新門大臣個人がやっている”とことにし、新門大臣が矢面に立つことになるが、ニュース番組では、”軍国教育”を推進している猛烈な批判を浴び始める。更には全団連という”団塊世代の団体”までが、”軍国主義を許すな!”と壁に落書きまで始まり…。いったい、どうなる?

また前作で登場した、北朝鮮で一生を終えた日本のスパイである”太郎”。彼を、北朝鮮の長男シン・ジャンナムが探して欲しいと言いだした。彼はジャンナムにとって恩師というが、ジャンナムは彼がスパイであると知っているのか?一体彼の真意は?

「史上最強の大臣」の感想


新門大臣の最後のメッセージが心に刺さります。特に印象深かったのが、”教師とは花神”。花を咲かせる仕事ではあるが、咲いた頃には自分はいないかもしれない。でもその子供の一生に関わるということ。本当にそうだな、と思います。

私も今、子育て中。私たち親の考えって、知らず知らずに子供に影響を与えてしまう。だから、独りよがりな考えを押し付けないように、気を付けないとなー。

また途中、何度もニュース番組の堀越キャスターにイライラ。人の意見を「何でこうなる?」という方向に勝手にねじ曲げるし、世論を勝手に操るし、こういう人は本当に怖い。こういう人に感化されないようにしなくちゃな。

でもこの堀越と新人教師・高原とのやり取りが面白かった〜。「ボケ・カス・掘ゴタツ」はウケたし、すかっとしたー。こんな教師いいなー。

オススメです✩
posted by ちゃよ at 22:57 | Comment(0) | 趣味本>小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

神去なあなあ夜話。自然と暮らす変わらない日常

前作の「神去なあなあ日常」の続本です。前作は、神去村の1年を通じての生活でしたが、今回は神去村に伝わる伝説をユウキが書き留めるという、7話の短編集です。

「神去なあなあ夜話」のあらすじ



今回は7話の短編集。

  1. 神去村の起源

  2. 神去村の恋愛事情

  3. 神去村のおやかたさん

  4. 神去村の事故、遭難

  5. 神去村の失せもの探し

  6. 神去村のクリスマス

  7. 神去村はいつもなあなあ



一話一話も短く、けっこう一気に読めちゃったし、相変わらず面白かった〜。ただ前作のほうが、1話1話長かったし、1年を通しての話で連作だったけど、今回は前よりもバラバラ。だからか、ちょっと物足りなさはあるなー。でも2冊目ってそんなもんかもね。1冊目の新鮮味がどうしても薄れちゃうし。

そして気になるユウキの恋はというと、ナオキにしっかりアプローチをし続け、徐々に距離は近くなっていきます。”どうなる?”とちょっとづつ楽しみにも( *´艸`)

「神去なあなあ夜話」の感想


私が好きだったのは、クリスマス。神去村ではクリスマスも一般的ではなく、けっこう変わっていて笑える(三郎さん家は、サンタじゃなく、獅子舞だし!)。そしておやかたさんの息子サンタにとっての初クリスマスパーティーでは、モミの木じゃなくて、松だし。やっぱりなんだか面白い(笑)

そしてこの時のサンタの可愛さったら、ありゃしない!!初めてのクリスマスで、プレゼントも○○で、傍から見たら「えっ!?それ?」ってもんも、すごく喜んでいて、本当にかわいい♡

でも穏やかなこの村にも悲しい過去が秘められています。実は大勢の村人が事故で亡くなっていたんです。しかも、ヨキや清一さんの両親も!”なあなあ”の村でもなかなか受け入れられず、20年経ってようやく傷がいえてきて、でも爪痕をしっかり残していて…。

ヨキと話をしているユウキも、ちゃっかりプチ遭難しているんだけど、だからかその時の”ヨキ”の話が印象深かった。ヨキは乱暴で、ワンパクなやつだけど、それでもいつも後悔している気持ちがあるんだなーって。

それに「恋愛事情」(ミキとヨキがくっつくまで)を読んだ時は、ヨキがミキを嫁さんに選んだのは、ミキが頑張ったからだと思っていたけど、それだけじゃない。ミキは、ヨキの過去も全部受け止められる人だからだ!っていうのが、わかった。まぁ、すっごいハチャメチャ夫婦なんだけどね。

神去村は、おそらく100年経っても、あまり変わらない。自然と共存する暮らし。でも、やはりどこか林業も変わってきて、でもその変化を受けつつも、根本的なものは変わらないんだろうなー。なんか読んでいて、心に染みる本でした。

前作「神去なあなあ日常」は、映画「WOOD JOB」の原作本です。
posted by ちゃよ at 22:54 | Comment(0) | 趣味本>小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

農家の嫁の事件簿 こちら北国、山の中。山里での生活エッセイ本

最近パパリンがウツをやってから、農業や田舎に興味があったのもあって、なんとなく図書館で借りてきて読んだ本。読んでみたら、ホッと癒されちゃいました。なので、続編と一緒に購入予定。あっという間に読めるし、なんというか、一息つきたい時に読みたい本。そんな本です。

「農家の嫁の事件簿 こちら北国、山の中」の内容


(街中に出るのに車で50分かかる)岩手県岩泉町釜津田という山の中で農家をやっている家に、嫁いだ三上さんの話。三上さん自身は埼玉県のサラリーマン家庭育ち。嫁いだ先では、祖父母、両親との3世帯同居。仕事は肉用牛の親牛を飼って仔牛を産ませ、ワサビを栽培したり。また自家用の米や舞茸を栽培したり。

最初は苦労もあったけど、そこで家族と一緒に農作業をやりながら、自然と共に生活を始める。そしてそんな生活に徐々に馴染みながら、日々にあった出来事を綴ってます。

なんていうか、本当に不便なところで生活しているですよ!ちなみに冬は積雪が3メートル以上。だから車で盛岡へ出るのに普段1時間なのに、冬場は道が閉ざされることで、2時間以上かかるとか!結構びっくり。

エピソードも、

  • 春に山菜をとってみたら、お父さんはたくさん採れるのに、自分はとれない。

  • 春に舞茸菌を植えておき、秋に立派に育った舞茸を、ご近所や知り合いに配ると、いろんなお返しが来る。

  • 仔牛を産んだら双子で、しかも片方の子が死にかけていて、懸命にレスキューした


etc。そういう生活に密着したエピソード盛りだくさんです。

実際にあったことだから、伝わってくるものがあって、そして家族で仲良く暮らしているのが伝わってきて、読むと心がじ〜んときて、ホッとしちゃいます。

誰かがこの本の感想でつぶやいていたけど、”若いときだったら見向きもしなかった本”。私もそう思う。今アラフォーとなり、現在の日々の暮らしに疲れたりしたから、三上さんの暮らしにあこがれすらもっちゃいました。まぁ、だから、田舎へ移住予定なんだけけどね!

尚、元々、人気ブロガーで、その内容を今回書籍化ということで、妙に納得しました。ブログも今度見に行こうっと。ちなみに絵も三上さん本人が書いていますよ。イラスト、上手い!

また私はこの本から影響を受けたこともあって、実際に田舎に移住しちゃいました。でも本の中ではわからない、”自然の中で暮らす”っていうのは、良い面もあるけど、思いがけない苦労もあるな〜と実感してます。田舎暮らしには、いろいろあるさな〜

その辺はhttp://fuhfu.info/で紹介中!
posted by ちゃよ at 22:52 | Comment(0) | 趣味本>小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ランチのアッコちゃん。読んでいると元気になれる。そんなビタミン本!

この本は、パパリンのオススメ本。ブクログで評判の高かった本で、試に読んでみたら、面白かった。で、私も読んだら、面白かった!!読んでいて、元気になれる。そんなビタミン本!

「ランチのアッコちゃん」のあらすじ


この本は、下記の4作の短編です。

「ランチのアッコちゃん」


”雲と木社”に派遣されて働く、美智子が主人公。4年付き合っていた恋人に振られて意気消沈していたところ、上司であるアッコさんの提案で、1週間ランチ取り替えっこすることに。美智子は弁当をつくり、アッコさんに渡す。アッコさんは、ランチが毎日曜日ごとに決まっていて、そのお店を美智子が尋ねていく。

会社でのアッコさんは、超仕事人間。でもランチを通して見えてくる顔は違っていて、曜日ごとに違うランチ(しかも美味しい!)を食べていて、中にはランニングして買いに行くことも!

1週間を通じ、美智子はどんどんランチが楽しみとなって、元気になっていく。そんなお話。

「夜食のアッコちゃん」


こちらも美智子が主人公。以前の派遣先の会社が倒産し、別の会社に派遣された美智子。アッコさんのおかげで、仕事はデキル女に。しかし今の会社では派遣社員と正社員の女性たちの対立が!美智子は中立な立場をとっているが、板挟み状態。

そんな中、どちらかにつかなければならない事態になってしまい、途方に暮れる美智子の前に登場したのが、そう、アッコさん!!しかも派手なオレンジ色のワゴンに乗って(笑)

半年以上も連絡が取れていなかったアッコさんは、なんと今はポトフの屋台販売をしていた。そして美智子はアッコさんの仕事に一週間ついていくことに!業務に支障がない時間手伝うことにしたが、そこはアッコさん。まさかの夜中にスタート!

お客さんは、ホストだったり、病院の看護婦だったり、はたまた撮影現場だったり。日替わりで様々なところで販売するアッコさん。さすがです。読んでいて、新鮮でとっても面白い!!

そうしているうちに、美智子は問題を解決する方法を自分で見つけていく。

「夜の大捜査先生」


30歳で出会いを求めて、合コンに毎日出ている野百合(のゆり)。しかし合コンでの自分は、高校時代にハチャメチャをしていた自分とは全く違う。そんな違和感を抱えながら暮らす野百合の前に、なんと高校時代に野百合を指導していた前園先生が!

しかも先生は、以前の野百合と同じような困った生徒・ハマザキを追いかけていた。そこで野百合は先生と一緒に、ハマザキを夜中追いかけることに。

追いかけながら、高校時代の自分を懐かしく思う野百合。昔の自分を誇らしく思っていたが、先生の口からは思いがけない言葉が−。

「ゆとりのビアガーデン」


商社内のベンチャー企業の社長を務める雅之が主人公。雅之の会社は、毎日深夜まで働かなければならない、過酷な状況。そうしないと会社が沈没しちゃいそう。そんな状況だ。

そんな中、過去に雅之の会社に3か月だけ勤めていた玲実が現れる。玲実は過去に例がないほど、出来の悪い社員だった。そんな玲実が突如現れ、屋上でビアガーデンを開くと宣言!!

あきれる雅之だったが、玲実の開いたビアガーデンは、なかなかの盛況。それに伴い、玲実は会社のためにも、早く帰宅するようにしたほうが良いとか、そんなことを雅之に言ってきた!

そんな怜美に腹を立てるが、現実、雅之の社員たちは玲実のビアガーデンに顔を出すようになってから変わっていき、そして業績も上向きに−。

「ランチのアッコちゃん」の感想


第1話と第2話に登場するアッコさん。アッコさんのキャラが、もうすごく素敵!!強引なんだけど、それだけではない。優しさもあって。こんな上司がいたらな〜、と思っちゃう。アッコさん、素敵です。

また第2話で、会社が倒産していたことにも、びっくり。そしてアッコさんが自分で事業しているのに、更にビックリ。でもアッコさんらしい!

また私は「ゆとりのビアガーデン」も、結構好き。玲実ちゃんのポジティブで元気なところが、私まで元気をもらえちゃいます!そして何も考えていないように思える玲実が、ちゃんと考えているところ。そして雅之の会社への想いに驚きました。あ〜、こんなポジティブ思考。見習いたい!

どの話も面白く、どんどん読んじゃいました。読んでいくと、元気になれる。そんなビタミン本です。ちなみに第3話、第4話にもちょこっとアッコさんや美智子が出てきます。ほんと〜に、ちょこっとだけどね(笑)

続編もあります。アッコさんも登場しますよー
posted by ちゃよ at 22:36 | Comment(0) | 趣味本>小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ちょっと今から仕事やめてくる。仕事で悩んでいる人にオススメ!

娘が昼寝中に読み始めたんだけど、あっという間に読んじゃいました。夫がウツになって、大変だったから、すごく納得できる本です。仕事で悩んでいる人に、是非読んでほしい。ちなみに小説で、第21回電撃小説大賞「メディアワークス文庫賞」受賞作とのこと。

「ちょっと今から仕事やめてくる」のあらすじ


大学卒業後に入社して半年の青山は、毎日仕事が激務な上に、クソ上司に怒られてばかりで、辛い毎日を送っていた。ある日、突発的に駅のホームに飛び込みそうになる。それをヤマモトと名乗る男が助けてくれ、しかも”同級生”と言われ、強引に飲みにつれて行かれる。

しかし青山は、全く彼の顔を覚えていない。戸惑いつつも、そのヤマモトの天真爛漫な性格や、彼の話術に楽しくなって、帰りに電話番号を交換する。

その後も、ヤマモトとはまるで付き合いたての恋人のように会い続ける。そのおかげで、青山の心境も少し良くなる。しかし、ヤマモトは、実は同級生ではなかった!本当の同級生の山本は、海外に行っていたのだ。

モヤモヤした青山は、ヤマモトに直接聞く。すると、人違いだったと、あっさり認める。更にヤマモトが偽名じゃないかと疑う青山に免許証を見せて、彼の名前が”山本純”ということを知る。

その後、青山はヤマモトのおかげで、仕事に対してのやる気も出てきて、契約も取れそうになり、楽しくなってきた!

しかしある出来事から、山本純は過労で、3年前に自殺していたという事実を知る。では会っていた彼はいったい誰?もしや幽霊??それに、彼の目的はいったい??

しかもその直後、うまくいっていた仕事で大ポカをし、地獄のような生活となってしまう。そして徐々に心が荒み、会社の屋上に向かう。そこから飛び降りるために…

「ちょっと今から仕事やめてくる」の感想


パパリンがウツ病で休職したこともあるし、私も仕事で病んだ経験もあるので、この作品は、本当に心にズシっときました。でも軽く読めるし、”働くとは、いったい何?”という大切なメッセージがしっかり伝わってきます。

大事なのは、”会社”じゃなくて、”自分”であって、自分の人生はその会社だけじゃなく、様々な選択肢があるんだって。

また私が、特にズシンと来たのは、青山が久々に両親と電話した時に「仕事をやめたい」と話すと、「逃げるのも一つよ」と彼の母があっさり言ったこと。

多くの両親は子供にこんな相談をされたら、”働ける会社があるなんて、幸せだよ”とか、”逃げるのは良くない。もっとつらい人は多いよ”とか、そんなことを言います。

事実、私も母に言われました。仕事が辛いから辞めたいと相談したら、「あんたがちゃんと働いていることが、お父さんの誇りなのに…」とか「辞めるのはもったいない」etc。それでやめられなくなって、結局無理をしすぎて、不眠症気味になり、部署移動しました。(で、それだけ頑張った会社は倒産したというオチ)

青山は、そんな母だから救われた。そう思います。そうでなかったら彼は、最悪な選択をしたんだろうな…。

でもね、誰だって母親は子供に元気でいてもらいたい。決して追い込みたくて、そう言ったわけじゃない。でも結果的に、それが子供を追い込んで、取り返しのつかないことになる。そうなったら、残された親もまさに生き地獄。毎日毎日後悔する日々…

だから、将来自分の娘が同じように悩んでいたら、逃げ道を教える。そんな親でいたい。いや、”いなくてはいけない”。そう思います。

最後にヤマモトの正体もわかり、この本はスカッと終わります。彼も実は、心を病んでいたんですよね。「人生、悪いものじゃない」。本当、そう思える、多くの人に読んでもらいたい本。
posted by ちゃよ at 22:35 | Comment(0) | 趣味本>小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

神去なあなあ日常。映画「Wood Job」の原作。どちらも新鮮で、面白い!

映画「Wood Job」の原作になった小説。映画が面白かったので原作も読んでみたら、これまた面白い。ど田舎の神去村にいきなり送り込まれた勇気が、林業に奮闘しながら、その1年の生活を振り返る形の話です。

「神去なあなあ日常」のあらすじ



  • 一章 ヨキという名の男

  • 二章 神去の神さま

  • 三章 夏は情熱

  • 四章 燃える山

  • 五章 神去なあなあ日常


主人公は、高校を卒業したばかりの平野勇気。卒業式の当日、担任と親の共謀により、携帯の電波も届かないようなド田舎にイキナリ送り込まれてしまう。何も分からず途方に暮れるが、いきなり林業の研修がスタート!

いやいやながらの研修では、何度も脱走しようとするが、結局捕まって、どうにも逃げられない!

しかも研修が終わると、更にド田舎の神去村に連れていかれ、先輩であるヨキの家に住み込みで働くことに!人がいない過疎の地域な上、ヘンピな場所なんで、脱走もできず、しぶしぶ林業に勤しむことに。

最初の雪下ろしでは、いきなり崖から転がり落ちるわ、毎日ヨキに怒られっぱなしだわ、もう散々な毎日。

自信を喪失するが、そこはおやかたさん。勇気に館の木の手入れを担当してもらい、自信をつけてもらう。”ちょっと林業頑張ろうかな”と思った矢先、勇気に千載一遇のチャンス到来!謎の美女に頼んで、駅まで送ってもらえることになったのだ!

だが美女は、とんでもないスピード狂。オートバイの後ろに乗せてもらったが、失神寸前の恐怖体験に。更に後ろからヨキが追いかけてきて、結局連れ戻される(笑)。

ちなみにその美女はナオキ。おやかたさんの奥さんである祐子さんの妹。勇気はナオキに恋心を持つ。

そんな感じで結局、勇気は林業に勤しむ毎日。最初はイヤイヤだったが、段々となれていき、徐々に山の男に!でもやはり山仕事は大変。花粉症に苦しんだり、ヒルやダニに襲われたり。てんやわんやの毎日だ。

でもそんな中でも、蛍を見たり、村の夏祭りに参加したり。でもまぁ、そこでナオキに告白するも、すぐ玉砕するんだけどね。だって、ナオキは悲しい恋をしているから。それでも勇気は諦めず、健気に想い続けるけど…。

それに他にも悩みがある。毎日どんなに林業を頑張っても、なかなか村には溶け込めないのだ。過疎の村だから、よそ者に厳しく、秋にはとんでもない祭りが控えているが、勇気はその祭りに参加さえ、させてもらえないのだ。

そんな中、山火事が起こり、勇気はヨキと率先して火を消そうとしたことで、村の者の態度も徐々に変わり、祭りに参加させてもらえることに!だが、何度も後悔する羽目に。今年ちょうど48年に一度の大祭だったんだが、その祭りがなんとも命懸けの祭りで、勇気はあやうく死にかけそうに…

「神去なあなあ日常」の感想


読んでいくと、林業って本当に大変だなー。って、わかります。今まで木って植えればOKって思っていたけど、そうじゃない。ちゃんと育てていくためには、草を刈ったり、伸びてきた枝を切ったり、大きくなったら伐採して間引きしたり。手入れが必要なんです。

林業は知らない世界なので、とても新鮮で、楽しく読めちゃいました。

都会にあるものが、神去村にはない。それにヘンピな場所なんで、買い物も大変。でもその分”人”を大事にしているのがわかります。都会にいたら”友達”も会える時だけ。連絡すらくれない。いなくても誰も気がつかない。そんな感じ。でも神去村では、勇気は”大事な戦力”。だから逃げ出そうとも、逃がさない(笑)

また神去村ではふつうに”神様”を崇めていて、なんていうか新鮮。でも林業って危険がつきまとう仕事だから、最後は”神頼み”っていうのも納得です。

勇気の仕事仲間メンバーも濃くて面白いし、ヨキとミキとの夫婦バトルも激しいし、神去村では不思議なことも起こるし、読んでいて飽きず、グングン読めちゃいます。おすすめです!

またこの本を原作にした映画「Wood Job」も面白いですよ〜。
posted by ちゃよ at 22:33 | Comment(0) | 趣味本>小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月24日

公開処刑人 森のくまさん。法律だけでは解決できないこともあるけど‥



本のタイトル:公開処刑人 森のくまさん (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) [文庫]
著者:堀内公太郎
お奨め度(MAX5):★★★☆☆
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この本はミス大賞の隠し玉で、同じ隠し玉の「タレーラン」が面白かったので、手にとって見ました。ただ、感想としては、うーん、いまいちです。夫いわく、「このミスは微妙」に、納得。まぁ、でも、久々に1日で読破していますが(笑)

尚、ほのぼのとしたタイトルと表紙絵は違い、中身‥という本です。ギャップがありますよ。

あらすじ
公開処刑人「森のくまさん」は、犯行声明をネットに公表する連続殺人鬼。警察は必死に犯人を探すが、中々進展しない。殺された被害者は5人で、レイプ常習犯やいじめを助長する鬼畜教師、援交し料金を払わないオヤジなど、殺されてもしょうがないような悪党ばかり。

その為、ネット上では犯人を支持する人もいるし、殺してほしい人の名前を書き込む人も出始めた。まさしく騒然とした世の中。

そして一方、いじめに苦しんで、自殺しようとした女性高生2人の前に謎の男が現れて‥。

感想
ミステリーは「森のくまさん」の正体ですが、私は途中で犯人がわかりました。結構分かりやすいのが、残念です。また最後の最後で女子高生が「森のくまさん」に感化されたのは、意外でした。彼女はいじめに苦しんで、心が歪んだんだ、とは思いますが、影響されてほしくなかったなぁ。

また、「森のくまさん」って、たしかに不思議な童歌なんですね。うーん、複雑。

また全体的な印象としては漫画の”デスノート”に近いものがあります。そしてデスノートの中の犯人キラの方が、”自分なりの正義”を持っていたように思います。キラは殺人という方法は間違っているけど、”世の中を良くしたい”と言う想いを持っていました。

しかし森のくまさんは、そういう”自己主張”はするが、果たしてそうでしょうか?段々と、快楽殺人者のようになっているように感じました。

また加害者も同様に、”自己主張”をします。でも歪んでいるとしか思えません。レイプ犯は女性は警察に言わないから、やらないのは損だと思うし、いじめをする方はいじめをされる方が悪い、だし。でもこういう人って、どこか歪んでいるとは思います。

たしかに世の中、酷い人はいて、それが法律でさばけないかもしれない。でも”法律は人が作ったもので、完璧ではない。だからこれから進化が必要だ”(デスノートでこんな言葉をキラのお父さんが言っていた記憶が)と思います。みんなが住みやすい世の中になれば、いいなぁ。

posted by ちゃよ at 17:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 趣味本>小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月13日

栞子さんの本棚 ビブリア古書堂セレクトブック 。たんぽぽ娘が一番好き!



本のタイトル:栞子さんの本棚 ビブリア古書堂セレクトブック
お奨め度(MAX5):★★★★☆
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セレクトブックの目次
 それから※ 夏目漱石 
 ジュリアとバズーカ アンナ・カヴァン
 落葉拾い 小山清
 サンクチュアリ※ フォークナー
 せどり男爵数奇譚※ 梶山季之
 晩年 (道化の華)※ 太宰治 
 クラクラ日記※ 坂口三千代
 蔦葛木曽桟※ 国枝史郎
 ふたり物語※ アーシュラ・K・ル・グイン
 たんぽぽ娘 ロバート・F・ヤング 
 フローテ公園の殺人※ F.W.クロフツ
 春と修羅※ 宮沢賢治 

※は抜粋で、第一章などの部分掲載ということ

また最後に収録された作品について、ビブリア古書堂の作者である三上さんの話が載っています。

私はビブリア古書堂が好きで全冊を読んでいるのですが、多くの人と同じように「たんぽぽ娘」が読みたい!と思っていました。しかし「たんぽぽ娘」は絶版本であり、しかもビブリア古書堂で人気が出て、古書価格が上がっている、など話をネットで読んだことがあったので、どうしようかな、と思っていたら、この本が発売されたので、買ってしまいました。

真っ先にに「たんぽぽ娘」を読みました。感想は栞子さんが言うように、素敵な話です。あぁ、なるほど、そういう結末かぁ、と言う感じで、読み終わった後、ほんわりとしました。栞子さんのお母さんがお父さんにプレゼントしたというのも、納得です。今回の本の中で、一番好きな話です。

落葉拾いも良い話です。貧しい男と働き者の少女のお話です。ビブリア古書堂で、志田が話していたように、現実ではないかもしれなく、作者の想像だと思いますが、なんだかほっこりできる作品です。又、ジュリアとバズーカも独特の世界観で、面白かったです。

この本の感想というと、ビブリア古書堂を読んでキーになった話や気になっていた話が多かったので満足ですが、抜粋が多いので、続きが気になって‥と言う感じです。まぁ、様々な話が入っているからしょうがないんですけどね。

それに私はいわゆる、昔の文学を読んでいません。太宰治や夏目漱石、宮沢賢治なんかもほとんど読んでおらず、今回読んでみて、こんなかんじなんだ、と知ったほどです。子供向け用の、注文の多い料理店なんかは読んではいますが。でもやはり私はちょっと苦手かも。

だからこの本は、続きが気になるのは嫌という人には向きませんが、この本を読んで気になったら、その本を読んでみよう、というスタンスの人にはOKです。

尚、ビブリア古書堂でキーになった話が結構網羅されています。「せどり男爵数奇譚」は笠井菊也がでてきますし、「晩年」では大庭葉蔵です。「それから」では、五浦のお祖母さんが五浦につけた名前のモデル、代助がでてきます。「春と修羅」では、昴や永訣の朝で出てきます。

それに栞子さんのお母さんが栞子さんに残した「クラクラ日記」もあります。尚、私はビブリア古書堂で読んだイメージで勝手に、坂口三千代と安吾は不倫の関係かと思っていたのですが、実際は違っていました。2人の関係や考え方が独特で面白いので、今回は抜粋だけということもあり、続きがちょっと気になりました。

ビブリア古書堂が好きな人や、たんぽぽ娘を読みたい人には、オススメです。またネットで感想を見ると、やはり私と同じように、たんぽぽ娘目当ての人が多いみたいです。期待を裏切らない素敵なお話ですよ!

ビブリア古書堂の感想
ビブリア古書堂の事件手帖 ―栞子さんと奇妙な客人たち の感想
ビブリア古書堂の事件手帖2 ~栞子さんと謎めく日常~の感想
ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~の感想
ビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~の感想
posted by ちゃよ at 11:04 | Comment(1) | TrackBack(1) | 趣味本>小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月23日

そうか、もう君はいないのか。作家を目指す夫と、夫を支える妻の愛にあふれた物語



本のタイトル:そうか、もう君はいないのか
著者:城山三郎
お奨め度:★★★★☆
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この本は数多くの経済小説や歴史小説を生み出してきた作家、城山三郎が最後に書き綴った亡き妻との深い絆の物語です。読んだあとに胸が熱くなり、ジーンと来ました。素敵なお話です。

城山と妻、容子との出会いは、学生時代に遡ります。たまたま帰省先の名古屋で、図書館に行くと、図書館が休みでした。その時一人の女性も同じように唖然としていました。そう、その女性が容子なのです。その後は2人で散歩し映画を見ますが、当時高校生だった容子の父の指図で、絶交状を渡されてしまいます。

しかしその後2人は、偶然の再会を果たします。就職(大学で講師)のために実家に戻った城山が、ダンスホールに行き、そこで踊っている容子を見つけたのです。そしてその後2人は連絡を取り合い、デートを重ね、やがて結婚します。読んでいて、本当にこんな偶然あるんだ!と驚いてしまいました。まさに、運命なんでしょうね。

その後城山は講師をしながら、小説を書き始めます。容子はそんな城山を支えます。献身的に、でも明るく。例えば、城山が初めて小説で賞をとった時に5万円というまとまった金額が手に入った時のこと。城山は夏休みの間、妻子を置いて信州などに出掛けて執筆することに。しかも苦労して書き上げた作品は、あっさり没。でも容子は何一つ文句も質問も言わないのです!

それもすごいですが、もっとすごいのがその理由です。「とにかく食べて行けて、夫も満足しているから、それでいい」−おかげで城山はじっくり自分のペースで作家を目指すことができたのです。でも、納得ですよね!すごい奥さんです。

その後名古屋を離れ、茅ヶ崎で暮らします。城山は大学の講師をしながら、執筆を続けます。そして数々の小説を生み出し、賞をとります。また時々、城山は取材旅行に行きますが、その時は容子も一緒です。しかし旅行先の楽しみ方は別々で、でも2人一緒で。

なんだか読んでいて、2人だけの世界があるのだな、とわかりますし、時々クスっと笑ってしまいます。すごく素敵な夫婦で、城山が小説家として成功したのは容子のおかげなんだな、と分かります。

やがて城山は大学の講師をやめて、小説一本になります。その後数年が経ち子供達は巣立ち、また夫婦2人だけの生活に戻ります。その後容子の病気が発覚し、容子の死に向けての日々が始まります。

泣きそうになったのが、容子が倒れた時のことです。城山は取材で東京へ行かなくてはなりませんでした。でも容子のことが心配でキャンセルつもりの城山に、娘は言います。お母さんは仕事をすることを望んいでる、と−

城山は仕事へ行くことにしました。そしてその後奇跡的に回復した容子は、開口一番に城山が仕事へ行っていたか、娘に聞いたのです。すごい夫婦愛です!!しかし死は残酷で、容子は旅立ち、城山はひとり取り残されてしまいます。最後は容子らしい、ユーモアあふれるエピソードを交えて。

最後の章は、城山の娘が書いたものです。容子亡き後、城山は7年間心の穴を抱えたまま生きていきます。その間の城山の様子を綴っていますが、娘から見ても容子と城山は素敵な夫婦であったことが伝わってきます。お互いを最後まで大事にしていた夫婦なのです。

読んでいて、こんな夫婦愛もあるのだな、と胸が熱くなりました。そして当たり前だけど、命には限りがあることを認識させられ、後悔しないように夫を大切にしたい。そして城山夫婦のような夫婦関係を築けたら、と思いました。久々に感動した本です。オススメです。

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2013年01月18日

陽だまりの彼女(あらすじ)。幼馴染の2人が織りなす本当のような嘘の日々



本のタイトル:陽だまりの彼女
著者:越谷 オサム
お奨め度(MAX5):☆☆☆☆
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こちらも今年、2013年10月に映画公開されます。松本潤さんが主人公の奥田浩介さんを、そして上野樹里さんがヒロインの渡来真緒さんを演じます。どんな映画になるのか、小説とは一味違うものになるのか、なんだか楽しみです。

「女子が男子に読んでほしい恋愛小説No.1」という帯に惹かれ、映画化する前に読んでみました。感想は、ラストが「えー!?」という感じでした。読んでいるうちに、怪しいなと思っていましたが(笑)でも、なんだか心が暖かくなる話です。

浩介と真緒は中学時代の同級生。真緒はとにかくバカで、いじめられっこ。浩介はそんな真緒をかばったことから、クラスから浮く存在になってしまいます。そのあと浩介は真緒に毎日のように勉強を教えたり、学校からの帰りでは公園で話しをして過ごしていました。しかし浩介の転校により2人は離れ離れに‥。

今思えば、両想いの2人。でもその当時の浩介は、真緒への気持ちに気がついているのかどうだか。なにせお年頃ですから(笑)

そして社会人2年目に、偶然に2人は再会します(正確には真緒の陰謀というか、執念が生んだ結果でしたが)。すると真緒はキレイになっており、何よりも賢くなっている。驚きつつも、また真緒に惹かれていく浩介。

やがて2人は恋人同士になり、真緒の両親と会うことに。しかしそこで交際を反対され、更に真緒は子供時代の記憶が無いということを、浩介は初めて知ります。でもそんなことをひっくるめて、浩介は真緒を受けて入れていき、やがて半ば駆け落ち状態で2人は結婚へ。

結婚生活も、とにかくほのぼのとしている2人。仲良しの2人が読んでいて楽しい。つい夫との新婚時代を思い返しちゃいました(笑)。でもこんなにラブラブではなかったな。

でも段々と真緒の体調が悪くなり、真緒に秘密が‥?

最後はハッピーエンドなんだけど、なんだか切ないハッピーエンドでした。私的には浩介が可哀想だけど、でもきっとこれも幸せな形の1つなんだろうなぁ。。。

また本を読んで、浩介の真緒への気持ちが素敵でした。一途に真緒を想う気持ちが優しく、そして羨ましい(笑)それくらい純粋でした。反対に真緒は「スゴイ」の一言。なにせ浩介のために、一世一代の大嘘をついたのですからね。でも最後にはその嘘までも受け入れる浩介。優しいです。

2人で幸せに暮らしてほしい。でも将来きっと真緒はヤキモチを焼くだろうな。それを想像すると、ちょっと楽しいです(笑)

posted by ちゃよ at 18:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 趣味本>小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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