本のタイトル:満願
著者:米澤穂信
お奨め度(MAX5):★★★★☆
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2014年の年間ランキングで1位をとっているのと、米澤氏の”折れた竜骨”がとにかく面白かったので、読んでみました。満願は6作で、それぞれが別の短編小説。たぶん”折れた竜骨”の期待値が高すぎた+帯のコメントに期待しすぎたために、途中で”うーん”となってしまいました。でもそれはたぶん私の中で、折れた竜骨がそれくらい面白かったからです。
でも「満願」も、面白い!面白い!!各話とも読んでいると、物語に引き込まれ、つい最後まで読んでしまいました。各話とも、最初に見ていた物事が、実際は”あれ??”となり…。各話ともその展開で面白いです。
話は下記の6話。
「夜警」
警官がある事件で、殉死。表向きは立派な行動であるが、しかしその裏には…。
「死人宿」
自殺者が良く来る宿。そこで昔の恋人と再会したが、遺書を見つけたから、その持ち主を探してほしいといわれ…
「柘榴」
美しい姉妹の話。これはある意味、怖かった。こんな娘、いるのか?
「万灯」
バングラデシュでガス田開発に奮闘する話。その為に人を殺すのだが、これが特に面白かった!外国での生活は日本とは違うし、”あー、こうやっていたのか”と思わず、話にひきこまれました(人殺しは除く)。最後の”あー、これによって裁かれたか!”と、思わず思った。
「関守」
交通事故が相次ぐ峠についての取材で、近くのドライブインで出会った老女との話。これは途中から、オチが読めちゃったな
「満願」
学生時代にお世話になった女性が人を殺した。その理由が…。これは、意外だった。
私としては、「万灯」が一番面白かった。でも後味の悪さ、奇妙さで印象的だったのが、「柘榴」。最初の「夜警」も面白かったです。っていうか、夜警で話の展開に驚いたし。
各話とも、面白かったです。全て”あ−”となる、ミステリー。全て違うから、楽しめます。でも途中で、おなか一杯になって、小休憩はしちゃいますが。
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