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2013年05月27日

身近な人が「心の病」か迷ったときに読む本。入門編なので、知識として役に立ちます



本のタイトル:身近な人が「心の病」か迷ったときに読む本
著者:磯部潮(医学博士。臨床心理士。いそべクリニック院長、大手町こころのクリニック理事長)

お奨め度(MAX5):★★★★☆
お奨めする人:身近な人が心の病気で悩んでいる人
本を読んでみよう♪と思った動機:夫が心の病にかかったので、知識集めのため
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この本は人がそれぞれの時期にかかりやすい病気として紹介しています。
PART1 思春期の子どもの心
PART2 悩んでいる青年期の心の問題
PART3 中高年期の心の問題
PART4 老年期の心の問題

私は夫関連で知りたいので、PART2,3を読みました。読んだ感想としては、病気の人本人というよりも、タイトル通りに身近な人用だということです。心の病にかかった人がどういう心境になるか、ということが書かれていますので、傍で支える人には役に立ちます。

PART2 青年期
仕事もせずに家に引きこもっている場合、「社会不安障害」が疑われます。極度に社会にでるのが不安になる病気。この時に無理に患者本人に、「がんばれ」とか言ったり、責めるのはNG。静養を薦めることも時には必要。

また摂食障害では、誤った自己イメージによって、自分の体型が醜いと信じて外出できなることがある。周りが何を言っても聞かず、痩せているのに太っていると思い込んでしまったりする。

いずれも周り(親)は患者に、焦らせず、自分の価値観を押し付けず、干渉をしすぎず。ゆるやかなコンタクをとり続ける。家庭内暴力には毅然とし態度を取る。又、病院へ連れて行く。

尚、女性は、「産後うつ」になることもある。産後うつには、急激に症状も重くなり、入院して治療が必要な人もいる。ただ急激に発症している分、症状の改善も順調に行くことが多い。また子供への虐待にもつながりかねないので、注意が必要。

また、注意しなければならないのが、”境界性人格障害”な人。以下に当てはまる人は注意!
@見捨てられ不安(自分にとって大切な人に見捨てれないか不安になり、些細なことでも不安に陥る)
A不安定で激しい対人関係(対人関係の落差が大きく、人に対するの評価がめまぐるしく変化する)
B同一性障害(他人への評価が変転するのに伴い、自分の行動も変わる)
C衝動性(衝動性の多くは自己破壊的な行動をし、リストカット、過食や過剰な飲酒、不特定多数とのセックス、無謀運転、薬物依存など)
D慢性的な空虚感(ほとんどいつも憂鬱で不快な気分で過ごす)

境界性人格障害な人に下手に関わると自分が振り回されてしまい、中には精神科医でも自殺してしまう人もいる。適度な距離をとり、精神科医に任せるのがオススメ。もし自殺する、など脅されても、毅然とし態度を取ることも必要

PART3 中高年期
この時期に目立つのは、「うつ病」。日本人の5人に1人はかかると言われているほど多い病気で、日本の自殺者(年間3万人)のうち半数以上が「うつ」によるもの。特に中高年の男性は注意。また「強迫性障害」(戸締りやガスの元栓などを何度も確認したりする病気)も多い。

「うつ」の特徴的な症状
@抑うつ気分(憂鬱、気持ちが落ち込みどうしようもない等)
A興味や喜びの消失(今まで興味があった趣味にも関心がなくなる等)
B食欲の減衰、又は増加
C睡眠障害(寝付きが悪い、朝早くに目が覚めてから寝れなくなる等)
D精神運動の障害(運動の制止・強い焦燥感)
E疲れやすさ・気力の減衰(体に鉛を埋め込まれたようになるほど体がだるい等)
F強い罪責感
G思考力や集中力の低下
H死への思い

また読んで驚いたことは、自律神経失調症という病名は実は存在しないこと。内科などで、病気が見つからない場合、とりあえずにつける病名で、そこにはしばしば「うつ」が隠されている。尚、うつ病と自律神経失調症の違いは、うつには自律神経失調症状がつきもので、自律神経失調症は病名ではない。

尚、「うつ」に伴う自律神経失調症には,以下の症状がある。
全身倦怠感、疲労感、不眠(特に中間覚醒、睡眠障害、早朝覚醒)、食欲不振、体重減少、吐き気、腹部不快感、胃の膨満感、頭痛、頭重感、口の渇き、のどの違和感、めまい、ふらつき、肩こり、背中・腰・関節の痛み、手足のしびれ、冷感、動悸、胸部圧迫感、呼吸困難感、便秘、下痢、頻尿、排尿困難、性欲減衰、等。

「うつ」は、基本的に短期間に回復する疾病で、数ヶ月で回復する傾向。しかし2〜3割は三ヶ月以内に回復せず、2年以上も続く人もいる。とにかく患者には安静が必要。また医者との信頼関係も大事。

身近な人が、あれ?と思う時は、読んで見ることをオススメします。私は夫の状態が心配ということで読みましたが、予想よりも心の病というのは、体へ多くの悪影響をおよぼすことが分かりました。とりあえず、焦らず、様子をみ守ります。

またこの本を読んで、大学時代の知り合いで、気分の変化が激しくて大変だった人を思い出し、境界性人格障害の傾向があったのだと分かりました。私はさじを投げましたが、後に病院へ通い出したと知りました。今は連絡を取っていないので知りませんが、良くなっていればいいです。

ただし医者が書いた本なので、心の病には病院へ連れて行き、カウンセリングと薬で治療をすることが前提に書かれています。しかし夫は病院へ通い悪化したので、そこは注意が必要です(薬しか処方せず、ちゃんと話を聞かない病院だったからかも)。ただ知識がほしい人や困っている人には、一読の価値があります。
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posted by ちゃよ at 13:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | 生活役立ち>心の健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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