「史上最強の大臣」のあらすじ
前作で白日となってしまった日本政府のからくり。私たちが目にしている政府が”2軍”で、京都には”影の内閣”としての二条内閣が存在することが。
二条内閣は、本来”有事”の出来事だけに出番があるが、世論は二条内閣を支持する声が大多数になってしまった。これは政治家にとって非常に歯がゆく、何かを発言しても、常に”おたくら二軍なんだろう?”と思われ、”京都”の意見まで聞かれる始末なのだ。
そんな折、前回と同様TV局の小松が二条内閣の元を訪れると、なんと全国学力テスト最下位に悩む大阪府知事がやってきて、意見を求めてきた。二条内閣は国政には”ノータッチ”だが、地方ならとアドバイサーとして、この教育問題に関わることに。
”作文の強化”や”算数の能力別クラス”を実践するが、これがなんとニュース番組で”戦前の教育”と揶揄され始める。しかも今度はなんと二閣議会話が盗聴されてしまい、二条内閣の関与が明るみになってしまった。
そこで”新門大臣個人がやっている”とことにし、新門大臣が矢面に立つことになるが、ニュース番組では、”軍国教育”を推進している猛烈な批判を浴び始める。更には全団連という”団塊世代の団体”までが、”軍国主義を許すな!”と壁に落書きまで始まり…。いったい、どうなる?
また前作で登場した、北朝鮮で一生を終えた日本のスパイである”太郎”。彼を、北朝鮮の長男シン・ジャンナムが探して欲しいと言いだした。彼はジャンナムにとって恩師というが、ジャンナムは彼がスパイであると知っているのか?一体彼の真意は?
「史上最強の大臣」の感想
新門大臣の最後のメッセージが心に刺さります。特に印象深かったのが、”教師とは花神”。花を咲かせる仕事ではあるが、咲いた頃には自分はいないかもしれない。でもその子供の一生に関わるということ。本当にそうだな、と思います。
私も今、子育て中。私たち親の考えって、知らず知らずに子供に影響を与えてしまう。だから、独りよがりな考えを押し付けないように、気を付けないとなー。
また途中、何度もニュース番組の堀越キャスターにイライラ。人の意見を「何でこうなる?」という方向に勝手にねじ曲げるし、世論を勝手に操るし、こういう人は本当に怖い。こういう人に感化されないようにしなくちゃな。
でもこの堀越と新人教師・高原とのやり取りが面白かった〜。「ボケ・カス・掘ゴタツ」はウケたし、すかっとしたー。こんな教師いいなー。
オススメです✩